高額になりがちな蜂の巣駆除の費用。もし、その費用を、加入している「火災保険」で賄うことができたら。そんな夢のような話は、本当にあり得るのでしょうか。結論から言うと、「条件付きで、適用される可能性がある」というのが答えになります。ただし、すべてのケースで適用されるわけではなく、いくつかのハードルを越える必要があります。まず、大前提として、あなたが加入している火災保険の契約内容に、「害虫駆除」や「害獣駆除」に関する補償が含まれているかどうかを確認する必要があります。多くの基本的な火災保険プランでは、蜂の巣の駆除費用は、直接的な補償の対象外とされていることがほとんどです。しかし、近年、保険会社によっては、「暮らしのサポートサービス」や「ホームアシスタンスサービス」といった名称の「特約」として、害虫駆除のサービスを付帯している場合があります。この特約が付いていれば、蜂の巣の駆除も、そのサービスの対象となる可能性があります。ただし、その場合も、年間の利用回数に制限があったり、30分程度の一次対応(応急処置)のみが無料で、本格的な駆-除作業は自己負担となったりと、サービス内容は保険会社によって様々です。もう一つの可能性として、「建物の損害」という観点から、保険が適用されるケースがあります。例えば、スズメバチが、屋根裏や壁の中に巣を作り、その結果として、建物の構造材や断熱材が、蜂の分泌物などによって汚損・破損してしまった場合です。この場合、蜂の巣の駆除費用そのものではなく、その巣によって引き起こされた「建物の損害」に対する修繕費用として、火災保険が適用される可能性があります。このケースでは、まず保険会社に連絡し、鑑定人による損害状況の調査を受ける必要があります。いずれにしても、蜂の巣駆除で火災保険の利用を考える場合は、自己判断で業者を手配する前に、まず「保険証券を確認し、保険会社または代理店に直接問い合わせる」ことが、絶対的な鉄則です。適用条件は非常に複雑で、個別の契約内容に大きく左右されます。まずは相談してみる、という姿勢が大切です。
蜂の巣駆除と火災保険、適用されるケースとは