蜂の巣駆除の料金は、その相手が「アシナガバチ」なのか、それとも「スズメバチ」なのかによって、大きく変わってきます。この料金差は、それぞれの蜂が持つ生態的な特徴、すなわち「攻撃性」と「巣の規模」の違いに起因しています。まず、比較的料金が安価な「アシナガバチ」の場合です。アシナガバチの巣は、シャワーヘッドを逆さにしたような、巣穴が剥き出しの形状をしています。巣の規模も、最盛期でも直径15センチメートル程度と、スズメバチに比べれば小規模です。また、性格も比較的おとなしく、巣を直接刺激しない限りは、むやみに攻撃してくることは少ないです。これらの理由から、駆除作業におけるリスクや難易度が、スズメバチに比べて低いと判断され、料金も1万円から3万円程度と、比較的安価に設定されているのです。一方、「スズメバチ」の駆除料金は、なぜ高額になるのでしょうか。その最大の理由は、彼らが持つ圧倒的な「攻撃性」と、それに伴う作業の「危険度」の高さにあります。スズメバチ、特にキイロスズメバチやオオスズメバチは、巣に近づくだけで威嚇し、一度刺激すると執拗に攻撃してきます。そのため、駆除作業には、蜂の針を通さない、完全な防護服と、専門的な知識・技術が不可欠となります。この安全対策と、作業員の負うリスクが、料金に反映されているのです。また、スズメバチの巣は、マーブル模様の外皮に覆われ、最盛期には直径80センチメートルを超える巨大なものに成長します。内部には、数千匹もの働き蜂が潜んでおり、そのすべてを安全かつ確実に駆除するためには、強力な薬剤と、高度な技術が必要となります。この巣の規模の大きさと、駆除の難易度の高さも、料金が高くなる大きな要因です。アシナガバチとスズメバチ。見た目は似ていても、その危険性と駆除の難易度は、全くの別次元です。その違いが、料金という形で、明確に表れているのです。
アシナガバチとスズメバチの駆除料金の違い